6月19日にカナダで両側変形性股関節症置換手術を受けて6月21日に退院して早2週間が経ちました。 日本でも、ツイッターやフェイスブックで励ましのメールをいただきありがとうございました。 カナダでも沢山の方々にお見舞いのカードやメッセージを頂きました。 その中で皆が「なぜ? 今? 両側? 一緒に?」という質問が多かったので 答えたいと思います。
注意:これはあくまでも私の例であって全ての方が同じではありません。例えば早く専門医に見てもらえたら、温存などの可能性も行ったかもしれません。もし、同じように股関節痛を持たれている場合は早く、専門医の診断を受ける事を強くお勧めします。
一番の理由はメンタル(精神面)な部分
常に股関節が痛み、疲れやすくなりました。
- 買い物に行くのにうちの場合は必ず車で行くのですが、普通のサイズの店では大きすぎて、足が痛いので 遠くても、とても小さな店を選ぶようになりました。
- 洋服を買う楽しみがなくなりました。 試着をするのに足が上がらないので 楽しんで洋服を買おうと思わなくなりました。
- 靴はいつも履くのが楽な靴ばかり。ヒールのサンダルはもう長いこと2年以上履いていません。スニーカーはかがんで紐を結ぶことが出来ないので、あらかじめ緩めに結んでおいて履きました。カナダではこういう履き方は、「だらしない」とされて嫌だったのですが、無理なものはむりでした。
- 動くたびにくる股関節の激痛で、家の中の掃除機をかけるのがとても苦痛に、また食器洗い機から洗った後の食器を出す行為が苦痛に、洗濯機に洗濯物を入れる行為など、家事に置いて支障が出るようになりました。
- 家族旅行を計画してくれても、どのぐらい歩くのか、また車でも振動が股関節に響くので長距離も行きたくなくなりました。
- 外食時には、杖を持って行くと杖が倒れやすくとても大きな音がするので、なるべく杖を持たないようにしていました。
- 仕事に行くのにも、重たい荷物は持てないので、常に荷物を軽くすることばかり考えていました。
- 段々と、物事をするのが 嫌になってきました。
- 自分が痛みから逃れるために怠け者になっていくような気がしました。
治ると思っていました。
足の開脚のマシーンを使うと すっきりしたような気になっていました。自分の股関節が痛いのは運動不足だと思い込み週3回は通っていました。
色々な本を読んだり、ストレッチや器具なども購入したりしました。
2019 5月 日本の整形外科医から手術を薦められる
日本に帰った時に、私の母が通っている整形外科医の先生に見ていただきました。「あっ!これは両方手術した方がいいね」とすぐに言われました。ショックだったけれど、「手術したら痛みは消える」という言葉に「ほっ」としました。
スポーツクラブは今すぐにやめた方がいい。なるべく動かさず、負荷をかけないスイミングなどに切り替えるように言われました。
私は「湿布とか 飲み薬はいかがですか?」と聞いたらとても明確な答えだったので、この先生の答えで手術を決めました。「湿布ったって・・皮膚があって肉があって骨。こんなに厚い所まで この湿布薬が届くと思う? 飲み止めの飲み薬は常用ではない 痛みはその理由を取らなければおさまらない、だから股関節症の場合薬では治せません。たしかに。
カナダに帰国後、その内容をファミリードクターに話して股関節のスペシャリストの予約を入れてもらいました。予約が入ったのは11月でした。
2019 8月 旅行へ行きました。
大学生の娘は大学が夏休みになった6月からアルバータ州のリゾートホテルで住み込みで働いていました。今年は彼女は自分の車を運転して言っていたので、家族で飛行機で飛び、帰りは息子、主人、娘と交代で運転しながら3日間かけて帰ってきました。
途中、とてもきれいな景気や、ハイキングをする場所があっても、私の足は既に長く歩く事はできませんでした。
この時にはっきりと、「家族とこの先楽しみたいから手術を受けよう」と思いました。私は健康には気を使っていて、スポーツもしていました。それでも、このような状況になってしまいました。 ある人は「筋肉をつければ大丈夫」と言ってくれたりしました。週に3回のスポーツクラブに行っていて、それでも足りない筋肉があるのかはわかりません。 しかしこれ以上のスポーツクラブ通いはできないし、もっと私も歳をとっていく。いつか娘や、息子に子供が出来て その子が走ってどこかへ行ってしまった時に 追いかけていく事は絶対にできない。手術は一番の優先順位となりました。
日本の父と母へ2020年は日本に帰れないと告知
毎年日本へ帰っている私達家族ですが、2020年に関しては手術が入るので、帰れないと伝えました。私は、「ウェイティングリスト」にも入っていて、誰かがキャンセルなどをした時に代わりに入って手術ができるという内容です。
人は自分の為より、誰かのためになる方が 行動ができると言います。確かに、私も股関節が痛いだけなら、手術しなかったのかもしれません。しかし「家族の楽しい旅行のため」「将来の孫の為」と考えた時に、手術を受けようと思うことがてまました。